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ライン・メタモルフォーゼとは?

「銀粘土でつくるシルバーアクセサリーコンテスト2007」のオブジェ・クラフト部門にこんな作品を提出し、入選→美術館展示を経て、先週金曜日に搬出してきました。             会場に足を運ばれた方、そしてこの記事の画像を御覧になった方はさぞリアクションにお困りの事と思います。 綺麗な作品という事でも無いし、かといって可愛い作品でも無い。凝った作りをしているわけでもない。そして何の華も感じさせない無骨な物体。多分こんな印象を抱かれたかと思います。 そもそもこれは何なのか? これ、中に乾電池と豆電球が内蔵されています。つまりミニチェアの「ランプ・シェード」なのです。今、点灯させてみましたが模様部分が見辛いので掲載は止めました(^_^;) 真鍮線を埋め込んだブラスワーク作品なのですが、この作品はそもそもある実験をしてみたく作ったものでした。 「筒状の中空作品に象嵌は可能か?」「平面でなく凹凸面に対し、垂直でなく水平に大柄な模様を埋め込めるか?」 これが今回の私のテーマで、作品の完成度そのものは全く考えてなく、上記のテーマをひたすら追求する、という単なる己のエゴだけで作ったのでした。 「見る者全員に共感されなくても構わない。理解出来る者だけが評価すればよい!」と最初から開き直っていました(^_^;) タイトル「ライン・メタモルフォーゼ」は訳すと「線の変容」となります。真鍮線が「変身」していく様を表現してみよう考えました。「薔薇の花」が「唐草」へ、そして2匹の蛇へと変身していくわけです。 コルク粘土を中子として竹串を突き刺し、「きりたんぽ」みたいな物体を拵えました。この土台に対し、厚さ2ミリの銀粘土を巻きつけ、表面が乾く前に全体的に水を付けつつ、事前に形作った真鍮線を押し付けました。     ブラスワークを行う際にはよくピンセットで1本1本取り付けるのが普通ですが、それでは模様を綺麗には象嵌できません。私はハンズで特大サイズのセロテープを購入し、曲げた真鍮線を先にセロテープに貼り付け、十分に形作った上で銀粘土に一気に押し付けています。 ・・・私のオリジナル・テクニックです(^_^)v 今回、象嵌作品は結構多かったのですが、どれも平面のアイテム(ペンダント、フレーム、平打ちリング等)に対し行っていました。 私の、一見手抜きのような、そして美的感覚の欠片も無い、この作品が入選になったのは、審査員の中に私のマニアがいるのではないか?という妄想的見解もなきにしもあらずですが(^_^;)、こうした実験的な制作態度が正当に評価されたのではないか?と思っています。 ・・・ただし、作品がブラスワークにしては大きいものである為、いぶしがまだらになってしまっているのは今後の反省点でしょう。。。 今回この不思議な作品を発表した事で、どんなアイテムに対しても象嵌は可能なのだ、という事を認識していただければ幸いです。
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非公開コメント

やはり「ランプ・シェード」でしたか~!
もしかしたらと思っていたのです。
こんな感じで「香」を置く入れ物なんていうのもいいなぁ~。
刻さんの意思を全く無視したコメントですみません。
昔から思うのですが美的感覚って誰かが基準を決めるものでもないので、
刻さんらしい作品であればそれで素晴らしいとも思います。
模様の意味もわかったことだし、日曜日朝からスッキリです(*^^)v
私もいつかはコンテストに出せるような作品が出来るよう頑張ろうっと!

★shionさん★
「香」を置く入れ物・・・あ、そういう発想、私無かったです(>_<)
そういうのも面白そうです。( ..)φメモメモ
私の場合、銀粘土はコンテスト以外に触らなくなってしまったので、「なんちゃって技能認定士」にならぬよう、リハビリの意味でも毎回作ってみようかなぁ、なんて思ったりして。
次回のコンテストのテーマは何かは現時点では判りませんが、今度は象嵌から離れて違うものをチャレンジしてみても良いかなぁ、なんて考えています。
・・・ネタが尽きただけだったりして(ーー;)

うひ~・・・・。( ̄△ ̄;)
しんどそう・・・・。
って、どんな感想や。(笑)
でも、これ作れ、って言われたら「嫌っ」って即答ですわ。
曲面なのに綺麗に象嵌できてますねぇ。
これであと、刻さんの言うとおり燻しがムラ無く濃く出たら、ってのが
残念ポイントですね。
次回のコンテスト、わしはどうすっかなぁ・・・。
ん~。めんどくさい。(~-~;)ヾ(-_-;)オイ

フムフム、「ランプシェード」なんですね。
おもしろいですね。
・・・って月並みな感想ですみません(^∇^;)
制作過程も興味深いし、刻さんっぽくて味があっておもしろい作品だなぁと思いました (ゝ∀・)

★moobuさん★
教室で「焼きそばパーティ」なるものを夕方まで行っていて、それに参加していたのですが、酒に対し、最近めっきり弱くなったのと、昔治療した歯の神経が痛み出して、つい先ほどまで気絶していました。。。
燻しのムラは、直前の研磨不足によるものです。
でも、これ以上ヤスリで研磨すると真鍮線が外れてしまうんです。それで泣く泣く仕方なく止めてしまいました。
大きい物に対する象嵌技法は圧倒的に不利なのが、今回身を以って解りました。

★bocoさん★
オブジェなので大きく作らなくては判りにくい、という事でこんなサイズになりましたが、本来の私の作品はコンテスト向けではなく、もっと実用性重視の立場にある作品です。
次回、応募するとしたら、もう少し遊び心に富んだものにしても良いかなぁ、なんて考えています(^_^;)

そうそう!小さいのですよね~。
最初見た時は「お香立て?一輪ざし??」と思ってました。
ランプが灯るとまた雰囲気が違うのでしょうね。
自分の中でテーマを作るっていうのはいいですよね!
確か、先日ブログでみれいさんも「テーマを作る」とおっしゃってました。
コンテストに出品するのに「今年の技術の集大成」という意味も込めると
デザインも、作品の重みも自分なりに違う気がしますね。

★mika*さん★
変な作品だったでしょ?(^_^;)
きっと他の作品とは著しく場違いに感じたかと思います。
こういうコンテストって結構、テーマに対して「こじつけ」の部分が大きいんですよ。
その中で、何とか関連性をつけようと、提出時の書類中で「制作の意図」を極めて熱く語るんです(>_<)
私の作品・・・特に去年のコーディネート部門出品作は入選しました。
今年でまだ2回目なのですが、去年のインパクトがあったのでしょうね。象嵌だけでコンテストに挑もうという人間が現れた!なんて噂が流れ、経験者には意外と高評だったみたいで、今年は象嵌作品の入選作がやたら多かったのを記憶しています。
・・・今年の技術の集大成って。。。彫金しかやっていないので、彫金とのコラボでもやってみますか?(^_^;)

こんにちは~♪ やっと画像で拝見できて、嬉しいです☆
周囲の画像から想像すると、かなり小さい感じがしますが、一体どれ位の大きさなのでしょう?
♪(*・_・*)
実は先日ブラスワークのレッスンを受けたのですが、平面の作品だけでも思うようにいきませんでしたっ(泣) これもきっと彫金のように根気も必要なのでしょうね~(^_^;) 
自分で試してみて、改めて 刻さんのブラスワーク、すごいなぁ~と思いました。
特に百合模様のが、私は個人的に一番好きです☆

★sayaさん★
大きさですが、銀本体は直径3.5センチ×高さ5センチです。
ブラスワーク・・・ついに教わったのですね♪
思うようにいかない、とはどの辺でダメだったのでしょうか?
?真鍮を埋める乾燥前の粘土状態
?焼成前のペーストを山盛りに塗る工程
?焼成後に真鍮が本体から外れてしまう時点
?ヤスリがけの工程で、削り過ぎて真鍮線が丸ごと取れてしまう時点
他にも燻しの時、とか色々あるのですが、慣れないとブラスワークは相当苦労します。
焼成後のヤスリがjけ作業は、彫金の課題でも良く似た工程があります。
大抵の彫金教室では2番目の課題として「磨り出しリング」というものをやります。リング状にロウ付けした厚めの地金に対し、ヤスリで形を整えていくものなのですがmが、ブラスワークが思ったとおり作れるようになると、磨り出しリングがすんなり作れるようになります。

はい、? の時点で、いきなり 頭打ちました( ̄_ ̄;)
・焼き鈍して真鍮線を思う曲線にする作業
・ようやく形にした真鍮線を銀粘土に埋め込む時に、先に埋めた線も微妙に横に逃げる。
(曲線が微妙にずれて『こんなはずじゃないのに~(涙)』って心の中で叫んでました(^_^;) )
結局、時間内で 焼成まで至りませんでした。。
来月末に親先生グループ主催の作品展に参加することになったのですが・・・間に合かなぁ~
他にも以前に頂いた22Kの粘土のアドバイスも、実際にやってみます!
ありがとうございますm(_ _*)m

★sayaさん★
やはり焼成前の埋め込みでしたか(^_^;)
真鍮線は非常に固いのですが、力任せに曲げようとすると、途中で折れてしまう、という現象も起こります。
電気炉で800℃の1~2分焼成、というなまし方もありますが、出来ればガスバーナーの炎で瞬間的になますのが、真鍮線にとっては優しい感じになります。
真鍮線って炎ですぐにさび付いてしまい、表面がボロボロになりやすいのです。そして融点も850度くらい、と低いのです。だから電気炉での焼成は800℃が限度で、しかも真鍮を丸出しにして焼成してはいけないことになっています。
また真鍮線を曲線にして埋め込み後、焼成時に、これまた悲しい出来事が待っているのですが。。。これは実体験していただかない限り、わからないと思います。焼成後のヤスリでの削り込みで、真鍮線が丸ごと外れてしまうんですorz
埋め込みはピンセットを使用しての作業だと思いますが、私は「百合模様」の頃から、セロテープに真鍮線を貼り付けて一気に押し付けて埋め込むことにしています。
ハンズの文房具売り場で「透明l梱包用テープ(5センチ幅のもの)」を購入し、これを使用していますが、悪戦苦闘の末、これが一番有効なのを知りました。
ブラスワークは、竹模様、藤の花、百合、薔薇、といった植物模様も出来ますし、関西在住の葉月さんのように、風景に用いる事も可能です。
葉月さんは、もをぶ~さんのサイトの常連であるebaanさんやCaoさんのお師匠様にあたる方です。

重ねてアドバイス、ありがとうございました。
焼成後の削りこみで外れるのをできるだけ防ぐためのアドバイスも先生からいただきました~
本当に、自分でやってみないことには何も自分の身にはつきませんね(^_^;)
改めて チャレンジしますっ!♪
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プロフィール

刻

Author:刻
平日はコンピュータ会社に勤務しつつ、休日になるとアクセサリー教室に通う、表の顔と裏の顔を持つ、東京都中野区在住の銀細工師の日記です。

2010年9月から通っていたアクセサリー教室の「ジュエリーCAD」コースが2012年8月にて無事卒業。9月より「ハワイアンジュエリー」を勉強する事になりました。

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