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ブラスワークリング「誘う瞬間」

去年のコンテスト作品のシリーズ物(全4点)のうち、3点まではブログに載せていたのに、ガラスだとか彫金だとかを載せていたらすっかり最後の1点を度忘れしている事実に気付きました。 ブローチ、ペンダント、ピアスと紹介しましたが、最後にリングを載せたく思います。 甲丸リングですが、まるで木魚みたいにズングリした指輪です。 こういったコンテストでは皆さん、アピールの為、ビッグサイズの作品を出品するのが暗黙の了解みたいで、しかもブラスワークになると立体的な作品など作れるわけが無く、かなり無理して大きく作ったのを憶えています。 で、これは何をイメージして作ったものかというと、「昆虫が飛んでいる所を待ち構え、捕らえようとする食虫植物(左側の物体が「蝿」をイメージし、右の物体が「蝿採り草」)を意味しています。。。 う~ん、判り辛い(^_^;) 一応角度を変えて画像を3つ載せました。 こうしたリングに真鍮線を埋め込むのが一番難しいのです。ある程度大きさが制限されるのでブローチやペンダントのようにはいかない。かといって小さい作品に埋めても削り出す苦労は同じ、というかリングの方が難しい。しかも弧を描いているので、真鍮線も同様に弧を描きつつ、象嵌しなくてはならない。 焼成前の象嵌時点でこれだけの苦労をし、焼成後においても平面作品よりも真鍮線の外れやすい危険性と隣り合わせになりながら、限界ギリギリに削り出す作業を強いられます。 楽しみながら作る銀粘土の中において、もっともストイックさを要求される技法です。そのくせ完成度高く作れば作るほど、見る側は素通りしていくほど目立たない出来になる・・・展示会では注目され難い、非常に割に合わない技法です。 事実、入選後に「ホビーショウ」で私の象嵌作品が展示されましたが、全くの素通り。。。 評価して下さったのは、同業者のみ、という厳しい結果に終わりました。 彫金に転向した今でも、このブラスワークシリーズはガラスフュージングと共に、絶えず制作していますが、私は常に「日常で身につけられるもの」を意識しての制作態度は何ら変わっていません。 今後ますます銀の高騰が予想されるので、制作する側もコンテスト向けの大きく派手な作品は厳しくなるかと思います。 そんな中、コンテスト参加者はそれでも益々アピール度の高い作品を制作されていくのだと想像できますが、私はむしろ同業者が「う~ん」と唸る渋い作品作りを目指したい、と思います。 そんな人間が一人くらいいても良いですよね?(^_^;)
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こんばんは。早速、今後の銀の値上がりについて、教えて頂いてありがとうございました。
このまま続けられるのかも不安です。
幸い、私は小さいのが好きなので、自分用は細々と作れるかしら。。。
なんて思ったりして(笑)
指輪、凄い光ってますね。食虫植物と言われると、不気味な感じがします。
寄生獣の顎に寄生されちゃった人とか思い出しちゃった。
この所、週末はハードなんですね。
トンボ玉と彫金。ドリル回しっぱなし。。。。
凄い、集中力ですね。
一度くらい、何も考えずに作業してみたいな~。でも、その後が大変かな~。
灰になっちゃうかも。

★chashikaさん★
この指輪は他の3作品に比べると陰が薄い作品です。
私はブラスワーク・シリーズの中では一番リング制作が好きなのですが、実はこれ何度も失敗している作品です。
これ1個作るのに100gくらい銀粘土を無駄にしています。
・・・それでこの程度と言われるかもしれませんが(^_^;)
当初はこの指輪は蛇と蛙を象嵌しようと考え、その為に通常のリングよりも遥かに大きいトップにしたのですが、焼成後の削り出しで真鍮線が思いっきり外れ、修復不可能になり、モチーフの変更を余儀なくされました。
>寄生獣の顎に寄生されちゃった人とか思い出しちゃった。
岩明均先生の「寄生獣」。懐かしい\(^o^)/
寄生した方は「ジョー」だったのは憶えていますが、宿主の太った人って誰でしたっけ?
あと「三木」とか「後藤」とか、いましたよね?
普段の私はこんな奇抜なデザインは極力抑えるようにしています。かといって自己主張しない、というわけではなく、より深みのある作品作りを目指しています。

こんにちは。これもまたすごい…完成度の高い作品ですね。
刻さんはの作品をいくつか見させていただいたのですが、とても作りが丁寧だな…と感じました。
一つ一つの工程をとても丁寧に行っているのがわかりますよ♪
デザイン…「何だろう…!?」とずっと眺めていた後に「食虫植物」だと知って、おおっ!確かに~!!と一人でつぶやいちゃいました^^
実は、先日TVで「食虫植物」の愛好家さん達が食虫植物を取り囲んで談義している番組を見たばかりだったので。。。確かに、蠅取り草ですねっ。

★mika*さん★
昨夜は会社の年度末打ち上げで、帰宅が午前0時回っていました(^_^;)
私の銀粘土作品で自他共に最も評価の高い技法が、この「ブラスワーク」です。
銀粘土の色々な技法の中、最も彫金寄りな技法です。
通常は焼成前の段階で形を整えますが、この技法に関しては焼成後の金属になってから、棒ヤスリによる削り出しを延々と行います。
彫金の技法では、これを「磨り出し(すりだし)」と言いますが、非常に体力、腕力を要する技法となります。
このリング・・・デザインは実は自分ではイマイチだと思っています。この技法だとどうしても「象形文字」っぽいデザインしか出来ないのが一番の欠点かもしれません。
むしろ象嵌技術だけなら、今年のコンテスト作品の方が完成度高いです♪

初めまして♪ア-トクレイのインストラクタ-をしているm♪と申します。少し前に「アベンチュリンガラス」についてUPしていらっしゃいましたね。その頃私も「アベンチュリン」の作品を作っていて・・・記事にしたところchashikaさんがこちらのブログを教えてくださいました。大変勉強になることばかりで・・・。ブラスワ-クもお好きなようですね。実は・・・私もあの地味な工程?!好きですよ(笑)。また、おじゃまにきます。。。

★m♪さん★
はじめまして(*^_^*)
お名前は拝見した事があります。chashikaさんのところだったのですね。
「アベンチュリンガラス」・・・ああ、あれは正式な作品の作り方を誰もブログで紹介していないんですよね。。。
工程が複雑で、難しいのです。
私は川島先生のお友達から「アベンチュリンガラス」は教わりましたが、2種類の全く異なる温度での焼成が一番のポイントになります。
でも最近ではガラスよりも皆さんUV樹脂に走る傾向があって、どんどん加速的にガラスから離れていってしまうのが現状です。
「とんぼ玉ならやりたいけど」という人は日々増えているので、更に肩身が狭いです・・・頑張れぇ、相田化学ぅぅぅ(T_T)
ブラスワークは、あのテキストにブラスワークペンダントを紹介した大阪の岩橋邦明先生(アートクレイ大阪教室のチーフマネージャー)が東京にセミナーにいらした時にリングの作り方を教えて頂きました。
地味な工程を辿る作品ですが、あの手法は彫金の世界では普段から行う作業なので、今では全然苦にならなくなっています。
m♪さんのサイト、後で伺いますねぇ(^_^)v

むー・・・なんだか難しそうな技法ですね。。。
>私はむしろ同業者が「う~ん」と唸る渋い作品作りを目指したい、と思います。
これってかっこいいと思います!
実はこれが一番うれしいことなんじゃないかなぁ~って (@^∇^@)

★bocoさん★
bocoさんのサイト、僭越ながら過去分も閲覧させて頂きました。ワックスの作家さんだったのですね♪
このリングは銀粘土で作っています。真鍮は、彫金でいうところの伏せ留めの感じでピンポイントに留まっているんです。といっても後から留めるんではなく、真鍮の上にペースト粘土を山盛りに埋めて、焼成後にヤスリで数リ出します。削り過ぎると、細い真鍮が銀から外れてしまいますし、削りが甘いと真鍮が表面に現れない。
結構微妙なコントロールのいる作業を要します。
カッコイイですか?(^_^;)有難うございます。そう言って頂けると何よりも励みになります。
私は出来る限り「和風」っぽい作品作りを最近は目指していて、この技法は結構気に入っているのですが、手間ばかりかかるので凄く割りに合わない作品なんですよ。。。
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プロフィール

刻

Author:刻
平日はコンピュータ会社に勤務しつつ、休日になるとアクセサリー教室に通う、表の顔と裏の顔を持つ、東京都中野区在住の銀細工師の日記です。

2010年9月から通っていたアクセサリー教室の「ジュエリーCAD」コースが2012年8月にて無事卒業。9月より「ハワイアンジュエリー」を勉強する事になりました。

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