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弟の事(その5)

もう弟が他界して7か月近く経つんですね。。。

前回の記事の後、仕事が多忙だったのもあり、また気持ちの整理をつける意味もあり、
1か月意識して空けてしまいました。

11/3に葛飾警察署に弟の遺留品を受け取りに行った際、弟が生前暮らしていた足立区のマンションの鍵を
担当の係長さんから受け取りました。
本当はそのまま帰宅するつもりだったのですが、鍵を渡され、係長さんから
「弟さんの生前暮らしていたマンションを御覧になってみては?」
と言われたので、初めて足立区の綾瀬という地に降り立ちました。
警察署の係長さんから拡大地図をコピーしてもらったのですが、結構複雑な地形で、いつまでたっても
目的地に辿り着けず、弟が生前お世話になっていた御夫婦に電話したところ、これからお会いする事になりました。
綾瀬駅で待ち合わせし、物静かそうな御主人と、やたら気の強そうな奥様にお会いし、互いに挨拶を交わし、
弟のマンションに行く事になりました。

マンションの中はテレビは着けっ放し。ゴミは散乱しまくり。
奥様は元は整体師だったのだそうで、弟に貸し出したマッサージ器を返却してほしい、との事でした。
そして「御本尊様」と呼ばれる掛け軸をやたら気にかけていて
「これは何が何でも返却しなくてはならないんです!」
と言われてしまいました。

「御本尊様」返却が無事済んだので、御夫妻の住居に伺うことになりました。
ワンルームの御自宅なのですが、その一角にやたら豪華な仏壇が安置されていました。
そういえば創価学会だったっけ。。。
それから3時間ばかりお話ししました。
8年前に綾瀬に現れたこと。その頃から居候する事となり、御夫婦が朝晩の法華経の勤行を行っている姿を見て、
最初は逃げ出したものの、亡くなる2年前から自分から率先して創価学会に入会したこと。
交通事故で膝にボルトを埋め込むこととなって、福祉生活を受けるようになれば医療費がかからない、
ということを知り、その為に「自分の身内は全て他界した」と嘘をつかざるを得なかったこと。
夜学の高校を30歳過ぎてから受験し、一番苦手だったはずの理数系が最も得意科目になったこと等。

話を聞かされるうち、弟は何の為に生まれてきたのか?何か生きがいはあったのだろうか?
何か趣味はあったのだろうか?
と次々に疑問が浮かんできました。
弟の死因は「心肥大」という異常に心臓が肥大化したことによるショック死だったので、スポーツは一切ダメ。
風呂も3分以上入っていると心臓に負担がかかるので、極力風呂は入らないようにしていたのだそうです。

幼い頃は私の真似ばかりしては、常に二番煎じ。父親似の顔をしていたので目は垂れ目。
大相撲の白鵬みたいな顔立ちを
しています。いつ頃からか、目鼻立ちの割とはっきりした母親似の私に対し、物凄い嫉妬心を抱いていたことを、
聞かされました。

そんな弟が自分から率先して温泉に行きたいと約束していた日がありました。
それが偶然にも11/3の今日だったのです。
「もし宜しかったら弟さんの代わりに一緒に温泉に行きませんか?」というお誘いを断る理由もなく、
何故か埼玉県三郷市の温泉に行く事になりました。

そしてこの日、「弟の2年間行ってきたことの証、というか気持ちを無にするわけにはいかないし、
弟の遺志を継いで学会員になっても良いですよ」と言ってしまったのです。

火葬は11/7(日)に執り行われることになりました。
(続く)
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プロフィール

刻

Author:刻
平日はコンピュータ会社に勤務しつつ、休日になるとアクセサリー教室に通う、表の顔と裏の顔を持つ、東京都中野区在住の銀細工師の日記です。

2010年9月から通っていたアクセサリー教室の「ジュエリーCAD」コースが2012年8月にて無事卒業。9月より「ハワイアンジュエリー」を勉強する事になりました。

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